『皆さんの生命や体を守り、健康を維持し、病や障害を修復・再生するシステム』 です。
*人に、生まれながら備わっているシステムです。
*人が生きていること・・生命を守る
全ての器官や臓器・組織が、正常に働くようにサポートしています。
*ウイルス・病原菌等の「外敵」の侵入を防ぎます・・防衛・防御。
*病や障害から体を修復して回復させます。
*体の中で発生する異物(下記参照)などを処理し、「体の異常」の発生から、体を守ります。
*皮膚をはじめ古くなった臓器・組織を、細胞を増殖させて再生させます。
人は健康で元気な時、それを当たり前と思いますが、本当は、体に備わっている免疫システムが正しく稼動しているということです。
『免疫システム』が正しく働かないと、健康を損なうことはもちろん、栄養のある食事も、良いサプリメントも、最新の薬も大きな効果は期待できません。
『免疫力』が高い・低いによって、『病になる人・ならない人。病になっても、早く治る人・長引く人』がいます。健康を守るため、免疫力は、いつも高め・活性化・元気にしておくことが大切です。
異物・・・体の不要物・・生まれた時に体に備わっていなかったもの
侵入してきたウイルス・病原菌、変質した栄養素(アルツハイマー症の原因とされる脳に溜まった蛋白質)、酸化LDL(悪玉コレステロール・・脂質異常症の原因)、AGE(糖代謝最終物質・・糖尿病の原因)、がん細胞等の変質した細胞、死んだ細胞、老化した細胞、ヘルニアの変形した骨、腎臓結石、その他の老廃物
人の細胞は、平均60日で入れ替わると言われますが、腸管の死んだ細胞は便として排泄され、皮膚の細胞は、垢として剥がれ落ちます。それ以外の多くの死んだ細胞が体内に残り老廃物(異物)となります。、それを貪食・分解し処理しているのが「マクロファージ」などの自然免疫細胞です。この処理が上手く出来ないと、体の中は異物で充満し、健康を害することになります。
外部から侵入してくる異物の処理も大切ですが、体内で発生する異物の処理の方が圧倒的に多いのです。
自然免疫・・人を始め、全ての生物が、生まれながらもっている免疫。 ✰常備軍✰
もともと(生まれた時に)、自分の体に備わっていないもの、外部から侵入してきたもの、体で新しく発生したものを「異物」と判断して「相手を特定せず」に全て貪食して排除します。
コロナウイルスも、異物として処理されます。
獲得免疫・・(人が)生きていく間に、体験して備わっていく(獲得していく)免疫。 ✰特殊部隊✰
自分の体に進入した病原菌等(敵)を覚えて、抗体(武器・・主に、蛋白質でできている)などの対抗手段を準備戦います。抗体の作成に数日掛かります。
次に同じ敵が侵入してきたときは、過去の記録に基ずき、直ちに抗体を作成、攻撃・撃退します。
*ワクチンは、この働きを利用したものです。
*獲得免疫は、高等動物に限られます。
今までは、獲得免疫が重要視されてきましたが、2011年に、米国・テキサス大学のブルース・ボイトラ博士などにより、自然免疫の伝達・指示がないと、獲得免疫は動けない事が分かりました。自然免疫の重要性が認識されました。
自然免疫細胞の中心になるのが 『マクロファージ』です。
参照: 「マクロファージの働き」
生命・体・健康の維持(恒常性維持)・・自律神経(交感神経 ・副交感神経),ホルモンの分泌、,エネルギー(熱)代謝のバランスの取れた維持
生体の防御・・ウイルス、病原菌などの侵入した外敵と戦う・異物の処理。
生体の修復・再生(自己再生)・・病気を治し、傷や骨折を修復する、細胞の増殖。
免疫細胞の中心細胞が『
免疫力を担っているのは、白血球の中心になる免疫細胞『
「マクロファージ」が、活性化・元気になると、人は元気に・健康に成れます。
「マクロファージ」を活性化・元気にする
「マクロファージ」は、人の全ての組織(臓器)にいます。そして『
薬学博士 杣 源一郎
【本の趣旨】
私たちの体の中には、マクロファージ(別名:大食細胞)と言う免疫細胞があり、細胞やウイルスなどの病原体が体に侵入すると、アメーバのような動きをして異物(病原体)をキャッチ、即座にむさぼり食べてくれます。
外界からの異物ばかりではなく、体内に新しい細胞が生まれる一方で死んでいく細胞や、変性して使えなくなったタンパク質や脂肪なども「異物」として識別、食べて排除してくれます。
感染防御、老廃物の除去、創傷治療、代謝調節、などにいたるまで、生命維持に必要な諸機能活動を、中心になって遂行してくれるこのマクロファージこそが、私たちの健康の『守りの番人』。
しかし、現代においては、環境の悪化、不規則な生活、ストレス、睡眠不足、喫煙、食の偏り、食品添加物の摂取・・・等々の影響で、マクロファージの働きが弱まったり、正常に働かないケースがふえてきているといわれます。すなわち、糖尿病、動脈硬化、ガン、アトピー性皮膚炎、花粉症・・などの増加が、そのことを表しています。
<病気を遠ざける/寄せてしまう の差は、マクロファージにあり。ならば、マクロファージを 活性化することが出来れば、ヒトは病気を遠ざけることができ、健康な体が維持できるはず!
>・・・そこで、著者の杣 源一郎教授を中心とした研究グループが、マクロファージを活性化させる物質を探し続けた結果、ついにその物質『LPS』を発見したのです。
杣教授らは、バイオ技術により、小麦粉をグルテンとでんぷんを分けるときに用いる水洗浄液の中から、『LPS』を取り出すことにも成功しました。この小麦由来の『植物発酵LPS』は、医学の分野はもとより、すでに各方面で実用化されつつあり、今後の拡がりが期待されています。
『LPS』は、もともと私たちの身の回りの土や、ある種の野菜や植物などにも含まれており空気を吸うことや食べることなどで、無意識に摂取している物質です。野山の暮らしか コンクリートの都会暮らしか、などの違いでも、個人個人の『LPS』の獲得量に差がつき、それがマクロファージの元気度(免疫力の高さ)の差になっているとも言えます。
体の健康に大きく関っていながら、これまで知られないままだった『LPS』と言うものについて本書ではわかりやすく解説を進めていきます。
社会の高齢化が進み、ますます「健康長寿」が望まれている今、人々の注目を大いに集めること必死の一冊です。
ガンも認知症も寄せ付けない
「免疫ビタミン」のすごい力
乳酸菌をはるかに凌ぐ!免疫アップ 力!
「免疫ビタミン」LPSが、あなたの健康長寿を実現する!
【防ぐ力】ガン予防、アルツファイマー予防、アレルギー予防、花粉症抑制、うつ病予防、感染症予防、高血圧予防、糖尿病予防、高脂血症予防、骨粗しょう症予防・・・・・・
【治す力】アトピー性皮膚炎の改善、胃潰瘍を治す、腎臓結石の治療を助ける、やけどの改善、傷の早期回復、疼痛・神経痛の緩和、手術後の痛みに対する鎮痛効果・・・・・・
杣 源一郎 (そま げんいちろう) 2014.02.10
1970年、東京大学薬学部卒業、がん研究所研究生(1977年)、明治薬科大学助手(1982年)、
東京大学薬学博士(1983年)、帝京大学生物工学研究センター助教授(1986年)、同センター副所長(1989年)、同教授(1992年)、徳島文理大学健康科学研究所教授(2000年)、同大学院 教授(2002年)となり、現在に至る。同大の健康科学研究所免疫アレルギー部門長、産学連携推進機関長としても活躍する傍ら、香川大学医学部客員教授、東京理科大学総合研究機構(戦略的物理製剤学研究基盤センター)客員教授などを兼務、自然免疫制御技術研究組合代表理事などを務める。日本分子生物学会、日本癌学会、日本薬学会、日本生体防御学会などに所属、中華人民共和国友誼賞【1997/中国国家外国専家局)、徳島ニュービジネス支援賞大賞、第7回バイオビジネスコンペ優秀賞を受賞
体温・血圧・血糖値・コレステロール値などを測るように、人の「免疫力」を簡単に測る方法は今のところ有りません。
白血球数・赤血球数・ヘモグロビンを調べると共に、リンパ球を分離してT細胞数・CD4・CD8・B細胞等を測定、またリンパ球を培養してT細胞の増殖能やサイトカイン排出量を測定し、総合的に評価して「免疫力」を判断します。費用も相当掛かります。
私たちは、現在の体調や、生活環境から「免疫力」を推測することができます。
*、疲れやすい・体力が無い・疲労が抜けない
*、眠れない・眠りが浅い・目覚めが悪い
*、喉が腫れたり痛んだりする
*、風邪を引きやすい・治りにくい
*、結膜炎になりやすい
*、肌荒れや吹き出物によくなる
*、口内炎によくなる・白い舌苔が多い
*、便秘・下痢になりやすい
*、オナラや便の臭いが悪臭である
*、傷が治りにくい
*、体温が36度以下の低体温である
*、腎兪・・おへその高さで背骨から3~4cmの所(左右)・・を押すと痛い
1、ストレス
*、最近ひどくショックな出来事があった
*、職場や家庭で気に掛かることが多い
*、何時までも一つのことでくよくよ考える
*、熱中できる趣味がない
*、気が晴れて愉快なときを過ごしたことがない
2、睡眠
*、寝つきが悪く、夜中によく目を覚ます
*、目覚めが悪く、体がだるい
*、昼によく居眠りをする
3、食習慣
*、朝食を摂らない
*、食事の時間が不規則
*、外食が多い
*、栄養や栄養バランスに関心がない
*、脂(油)ものや甘いものがすき
*、野菜を食べない
*、お酒をよく飲む・休肝日を取らない
*、腹いっぱい食べる
4、生活習慣
*、タバコをよく吸う
*、人に会うことが少なく、家に閉じこもりがち
*、メタポである
*、仕事はデスクワークが主で、歩かない
*、横になってテレビを見ていることが多い
*、体を冷やすことが多い・・クーラ・薄着。冷たい物
5、運動
*、運動が嫌いで、運動不足である
*、スポーツ選手なみに激しい運動をしている
*、歩かない・・自動車通勤・階段が嫌い・
*、ストレッチ体操もやらない
常在菌
ヒトなどの哺乳動物は、胎児のときは無菌状態です。しかし、生まれた瞬間から母親や食べ物・周囲の環境から微生物に感染し、感染した微生物の一部が皮膚表面・口腔内・消化器官などに住み着き、その場所の常在菌となります。
皮膚常在菌・口腔細菌・腸内細菌はそれぞれ独自の細菌叢(フローラ)を形成してバリア機能を担っています。
皮膚常在菌 1、乾燥を防ぐ・・本来の肌の水分を逃さないように働きます。2、老化を防ぐ・・活性酸素の害から肌を守ります。3、シワを防ぐ・・コラーゲンを作る線維芽細胞を活性化してコラーゲンを作り出す力を高めてハリのある肌を維持します。4、色素沈着を防ぐ・・皮膚常在菌が紫外線を吸収して、UVカットクリームのような働きをします。5、炎症を防ぐ・・アトピー皮膚炎によく見られる大量の有害菌を減らして、有害菌の侵入から皮膚を守ります。6、皮膚の抵抗力を上げる・・健康な肌は弱酸性です。皮膚の常在菌がいつも弱酸性に保つように働いています。
ヒトは、常在菌との共存共栄で免疫力を高めることができます。
免疫(抗菌)グッズの多様は、常在菌の減少を招き、アレルギーやその他の病のリスクを高めます。
特に、口腔・・ミュータンス菌、腸・・乳酸菌・大腸菌、皮膚・・表皮ブドウ球菌・アクネ菌・黄色ブドウ菌の常在菌叢(フローラ)が大切です。